Novel Story 01 - サイヴァーシティ内乱


ザスディ:らああッ!!







氷の衝撃波が浩二を襲う・・・


浩二:くっ!!



必死に攻撃を避ける浩二。その先にはザスディがいた。

だがそのザスディも疲れ気味。どうやら戦いは長引いてたようだ。



ザスディ:はぁ・・・なかなかやるな・・・風使い


浩二:はぁ・・・・はぁ・・・・



ザスディは氷の鎌を創り構える。その氷の鎌を創るのはこれが最後だった


衝撃波を飛ばす遠距離技を使いすぎたのだろう。



なぜそのような戦法を取ったのか・・・


それは、風属性の浩二のほうがすばやく、固体の氷を含む衝撃波を飛ばすだけでは
浩二には追いつけない・・・



それを知ってでもザスディはその戦法を取り続けた結果、いまのありさまになったのだ。


属性技を連発した分、体力はがた落ちだ。

もう彼には属性技を放つ力などない。


ザスディ:ぅ・・・・・ぐ・・・・うらあああああああああああッ!!!!




浩二:!?









浩二は勢いよく飛ばされた。そして壁に打ち付けられた。



ザスディは急接近し、重き氷の鎌を、いまの体力で降りおろしたのだ。



ザスディはその場に仆れこむ。

だがザスディは立ち上がった。脚は震えていた。



浩二:・・・もうやめなよ


ザスディ:何故だ・・・ぐ・・・


浩二:いまの君の体力ではもう戦うことが出来ないだろ・・・


ザスディ:てめぇを・・・この鎌で・・・とばすまで・・・!!


浩二:・・・


浩二はなにか刀を抜くような構えをした。


ザスディ:・・・?


浩二:風来絶虚!!


そう唱えた次の瞬間・・・





浩二はオーラを手に集め、刀を抜くような動きをする。


そうすると、浩二の右手は刀を持っていた。



ザスディ:・・・それは!?



浩二:・・・これが『風修劉・鳳凰剣』だ。


その刀は「江戸」と呼ばれた世の時、一人の職人が創ったその刀に鳳凰の魂が宿り、

そしてその刀が暴れ、城下町一面を吹き飛ばしたという・・・

それこそが風修劉・鳳凰剣である。


ザスディ:前世を荒れ狂わした刀が何故御前の手に・・・!?


浩二:僕でも知らないよ・・・そんなことまではね・・・


ザスディ:・・・うらぁぁぁぁっ!!


ザスディは体力を限界まで使い、鎌を投げ飛ばした。


浩二は避けるつもりなどない。




浩二:風よ、風を超えろ・・・「空切」ッ!!










・・・



氷の鎌も、崩れたビルの固まりも、黒焦げになった戦車も、雲も



すべて浩二の前で1直線に真っ二つになった。



そのなかにはザスディも含まれている。




切られたザスディの体からは声ではなく、血が噴出していた。


そして切られた体は倒れ、灰と化した。




浩二:・・・





浩二の持つ刀は緑のオーラをまとって消えていった。



彼にも疲れくらいある。




???:浩二兄さん!



浩二:・・・トラスか



トラス:大丈夫?



浩二:あぁ。でもなんでこっちにきたんだ御前・・・



トラス:実はザトシから連絡があって、A・J軍の援軍がこっちに来るって!



浩二:な・・・なに?!








サイヴァーシティは一面、一つの爆破と共に炎が燃え広がった。


ファレオ:逝け!Menacerdたち!!









ファレオ:撃て!!






Menacerdが暴れだす。


町の半分は一気に炎に包まれていった。







ファレオ:よし・・・ん?



???:あれまぁ・・・随分派手にやってくれちゃって・・・


???は一つの紋章を差し出す。


ファレオ:・・・そのマークは・・・A・J?!




???:おれはザトシだ・・・7soulさんよぉ・・・!








ファレオ:・・・!





なんということだろうか。



ライフル弾一つで戦車が破壊されたのだ。




ザトシ:・・・いくぞ!


To be continued...