Novel Story 02 - サイヴァーシティ内乱2


戦いは見事に激しさを増した。

ザトシが率いるAJ軍の特攻隊がMenacerd4台と戦っている。
特攻隊が押しているのは言うまでもない。

さらにMenacerdの攻撃に当たったビルが崩れ、被害が増していく・・・


クリス:皆さん!避難場所はこちらです!

クリスが率いるのはAJ軍の救援隊である。
戦いの激しさ、という火花に人々が当たらないように必死に救援活動をしていた。



AJ兵士1:クリス隊長。このエリアの救援は無事、終わりました。

クリス:ご苦労様。


そのとき。

後ろに気配を感じたのか、クリスはすぐさま後ろを向いた。



クリス:こんなときに・・・!


リスイン:AJかぁ・・・邪魔だなぁ・・・


クリス:なぜ貴方たちが邪魔をするのよ・・・!


リスイン:全てはθ様のため・・・


クリス:あいつのため・・・?



リスイン:・・・θ様は新世界へ逝かれる偉大なお方・・・!
       その計画の価値を知らない貴様等が・・・あまりにも邪魔だ!!







クリス:!!



リスイン:失せな!


彼女の口調が変わったと同時に、異変は起きたのだ・・・


ギギギ・・・



ガガガガ・・・





彼女の能力は草や風の力、と思う人が多いだろう・・・


だがそれは表の話である。


そう、



彼女の本当の能力は



列記としたテレキネシサーである。







リスイン:喰らえ!!!









クリス:・・・!!!



持ち上げられたビルの大きな破片が救援隊に襲い掛かったのだ。


当然救援隊は大きなダメージを受けた。


はじけ散る大きな破片がさらに追い討ちをかける。



クリス:救助したひとたちを・・・ッ・・・ひとたちを守って!



リスインのテレキネシスは残酷な軌道を描く。



いつの間にか破片は紅く染まってきた。



もちろんリスインの思うゴミも引き裂かれていっている。



クリスの氷の属性技も、やはりテレキネシスの前では無意味を示していた。



クリスの体力はいつの間にか限界に近づいてきていた・・・



リスイン:どうしたの・・・それで終わりなの?



クスクスと笑うリスインの眼前には、



もはや立ち上がることができるかどうかまで体力を削られたクリスの姿が。



クリス:・・・く・・・・



リスインは笑いながらこう告げた。



リスイン:・・・楽になりなよ







・・・無常にもテレキネシスの刃はクリスの頭を貫いた。



なにかがピチャピチャと飛び散る音がする。



リスインは後ろを向き、歩き出した。



誰かの元へと。




To be continued...