ザスディ:らああッ!!
氷の衝撃波が浩二を襲う・・・
浩二:くっ!!
必死に攻撃を避ける浩二。その先にはザスディがいた。
だがそのザスディも疲れ気味。どうやら戦いは長引いてたようだ。
ザスディ:はぁ・・・なかなかやるな・・・風使い
浩二:はぁ・・・・はぁ・・・・
ザスディは氷の鎌を創り構える。その氷の鎌を創るのはこれが最後だった。
衝撃波を飛ばす遠距離技を使いすぎたのだろう。
なぜそのような戦法を取ったのか・・・
それは、風属性の浩二のほうがすばやく、固体の氷を含む衝撃波を飛ばすだけでは
浩二には追いつけない・・・
それを知ってでもザスディはその戦法を取り続けた結果、いまのありさまになったのだ。
属性技を連発した分、体力はがた落ちだ。
もう彼には属性技を放つ力などない。
ザスディ:ぅ・・・・・ぐ・・・・うらあああああああああああッ!!!!
浩二:!?
浩二は勢いよく飛ばされた。そして壁に打ち付けられた。
ザスディは急接近し、重き氷の鎌を、いまの体力で降りおろしたのだ。
ザスディはその場に仆れこむ。
だがザスディは立ち上がった。脚は震えていた。
浩二:・・・もうやめなよ
ザスディ:何故だ・・・ぐ・・・
浩二:いまの君の体力ではもう戦うことが出来ないだろ・・・
ザスディ:てめぇを・・・この鎌で・・・とばすまで・・・!!
浩二:・・・
浩二はなにか刀を抜くような構えをした。
ザスディ:・・・?
浩二:風来絶虚!!
そう唱えた次の瞬間・・・
浩二はオーラを手に集め、刀を抜くような動きをする。
そうすると、浩二の右手は刀を持っていた。
ザスディ:・・・それは!?
浩二:・・・これが『風修劉・鳳凰剣』だ。
その刀は「江戸」と呼ばれた世の時、一人の職人が創ったその刀に鳳凰の魂が宿り、
そしてその刀が暴れ、城下町一面を吹き飛ばしたという・・・
それこそが風修劉・鳳凰剣である。
ザスディ:前世を荒れ狂わした刀が何故御前の手に・・・!?
浩二:僕でも知らないよ・・・そんなことまではね・・・
ザスディ:・・・うらぁぁぁぁっ!!
ザスディは体力を限界まで使い、鎌を投げ飛ばした。
浩二は避けるつもりなどない。
浩二:風よ、風を超えろ・・・「空切」ッ!!
・・・
氷の鎌も、崩れたビルの固まりも、黒焦げになった戦車も、雲も
すべて浩二の前で1直線に真っ二つになった。
そのなかにはザスディも含まれている。
切られたザスディの体からは声ではなく、血が噴出していた。
そして切られた体は倒れ、灰と化した。
浩二:・・・
浩二の持つ刀は緑のオーラをまとって消えていった。
彼にも疲れくらいある。
???:浩二兄さん!
浩二:・・・トラスか
トラス:大丈夫?
浩二:あぁ。でもなんでこっちにきたんだ御前・・・
トラス:実はザトシから連絡があって、A・J軍の援軍がこっちに来るって!
浩二:な・・・なに?!
サイヴァーシティは一面、一つの爆破と共に炎が燃え広がった。
ファレオ:逝け!Menacerdたち!!
ファレオ:撃て!!
Menacerdが暴れだす。
町の半分は一気に炎に包まれていった。
ファレオ:よし・・・ん?
???:あれまぁ・・・随分派手にやってくれちゃって・・・
???は一つの紋章を差し出す。
ファレオ:・・・そのマークは・・・A・J?!
???:おれはザトシだ・・・7soulさんよぉ・・・!
ファレオ:・・・!
なんということだろうか。
ライフル弾一つで戦車が破壊されたのだ。
ザトシ:・・・いくぞ!
To be continued...